» 北東イタリア、ドロミテの食
6月下旬から10日余り、イタリアアルプス東側に位置するドロミテにて山歩きをしました。山歩きが主目的なので食文化について調べて回れませんでしたが、そこで食べたもののご紹介をします。
大自然が作り出したドロマイトの岩峰群ドロミテ山塊は、その独特な山容、美しい自然景観、地形・地質学的価値から世界自然遺産に登録されています。連続した山脈というより多くの山塊が孤立して屹立しており、それを縫うようにトレッキング・ハイキングコースが多数あります。
山好き、特にクライミング好きにはたまらない場所です。
ドロミテ東側のトレチーメを望む ドロミテ 西側ではサスリガイスが有名
山での食事といえばレトルトやフリーズドライのイメージ、山で食べてこそ美味しいものの麓で食べればそれほどでもと思いますが、流石イタリア、山小屋でもイタリアンです。
山で出会う人によく「アジアにもすごい山塊があるのにどうしてこちらへ?」と聞かれますが、
「食事が魅力的だから」と言うと、皆さんにっこりとして頷かれます。食いしん坊にも魅力的な地です。
ミュンヘン空港からレンタカーで入りましたが、まず市場で目に付いたのがラディッキオロッソの小ぶり4玉2.2€!
日本では高くて買ってまでは食べないので、早速アパートでサラダやパスタに。
生ハムとトマト・チーズ・イタリアンパセリでサラダに 魚介と和えたサラダ+ラビオリスープ
炒めてパスタにも入れて夕食 地元のワインは安くて美味しい
上記を食べたアパートの食卓 このアパートからは3方向に山塊が望めます
ドロミテ西側のアパート前にトラック曳売りの八百屋さんが店開きしたので、色々買ってスープにしました。スーパーの牛肉も安くて美味しい。野菜は本来の野菜の味がして懐かしい感じがしました。
ワインはスーパーで13€とエノテカで30€を買いましたが、安いほうが飲みやすかったです。
ドロミテ西側のアパートで食べた自炊夕飯 毎朝のヨーグルトは濃厚な味
西側アパートの食卓 サンタクリスティーナ ヴァルガルディーナのアパート
サッソルンゴが望めます 山歩きの宿は台所・洗濯機付きに限ります!
ドロミテの東側:コルティーナ・ダンペッツォはベネチア文化圏で伊語が多く、レストランでも魚介類が豊富です。
一方西側:サンタクリスティーナ ヴァルガルディーナは南チロルで独語の世界です。
また南イタリアが小麦文化に対して北イタリアはとうもろこし文化、ミュンヘンからの車路でもとうもろこし畑を多く見かけました。
2回通ったコルティーナのレストランでの食事を紹介します。サービスのアミューズが美味です。
鮭のアミューズは美味 前菜:蛸のポレンタソース、ソースいまいち
メイン:魚介と野菜のフリット メイン:牛肉グリル
チーズのアミューズ カポナータのアミューズ
パスタはどれも塩味がきつく、ワインは美味なれどパンはやはり小麦文化に軍配でした。
店にもよるのでしょうが南チロル料理で美味しい2軒に出会いました。
ポレンタのケーキみたいなのが美味! こんなに美味しいニョッキ初めて!
南チロル料理でこんなに美味しいパンに! 前菜も肉のカルパッチョや血のソーセージ!
チロル風ラビオリは上品な味 ラムの焼肉が美味しい
その他は飛び切りの味でもありませんでしたがそれなりでした。お店はどこもフレンドリーで感じよかったです。
お肉は美味しかったけど、ドルチェは普通で甘さ控えめ。
前菜のハムは個々には美味しいけど・・・、リゾットは塩辛く、焼肉は飽きる味
あまり冷えてないドイツのビールAyingerよりオーストリアのビールが美味しかったです。
野菜たっぷりの料理だけど感動するものなし。
オーストリアのインスブルックで食べたイタリアンのピッツアは美味、ビールZipferも冷えて!
インスブルックの正統派チロル料理はラザニアも美味しかったです。
ドロミテの代表:トレチーメと遠くに姿を現す最高峰のマルモラーダ山です。
投稿日 : 2016年7月25日